No.9 特定既存単独処理浄化槽への対応

安全な生活環境を守るための重要な措置

2019年6月の浄化槽法改正により、特に環境への影響が懸念される単独処理浄化槽が「特定既存単独処理浄化槽」として新たに定義されました。これは、浄化槽本体に深刻な破損や劣化が見られ、汚水が漏れ出すなど、そのまま放置すると生活環境や公衆衛生に重大な支障をきたす可能性のある浄化槽を指します。

行政による措置

このような浄化槽の管理者に対して、行政は段階的な対応を取ることができます

1. 助言：改善に向けた適切な提案
2. 指導：具体的な改善方法の提示
3. 勧告：より強い改善要請
4. 命令：法的拘束力を持つ改善命令

法的な影響

特に重要なのは、行政からの命令に従わない場合、法律に基づく罰則の対象となることです。これは、公衆衛生と環境保全を確実に守るための措置です。