快適な生活と環境保全のために守るべきこと
日常の使用で気をつけること
水の使用量について
トイレを流す水の量は適度な量を心がけましょう。水が少なすぎると浄化槽内の汚物が十分に流れず、多すぎると微生物による処理が追いつかなくなってしまいます。
浄化槽に流してはいけないもの
- 殺虫剤や強い洗剤
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浄化槽内の大切な微生物を死滅させてしまう可能性があります
- 紙おむつ
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分解されにくく、浄化槽の詰まりの原因となります
- 工業排水
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家庭の生活排水とは性質が異なり、浄化槽での処理に適しません
- 雨水
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大量の水が一度に流入すると、浄化槽の処理能力を超えてしまいます
下水道法では下水道に流していいのは45度未満と定められています。浄化槽に流すのは長時間でなければ大丈夫です。塩ビ配管の場合排水管の耐熱温度は60度程度(メーカーによる)とされており、それ以上の温度を流すと配管を痛めてしまう可能性があります。50度から60度程度のお湯でも排水管内のチョウバエなどの害虫対策になります。
単独処理浄化槽をお使いの方へ
トイレの排水(し尿)以外の生活雑排水(台所、お風呂、洗濯など)は流さないようにしてください。単独処理浄化槽はし尿のみを処理する設備です。
設備の管理について
電源は常にON
長期の外出時でも、浄化槽の電源は切らないでください。電源を切ると微生物の活動に必要な空気が送られなくなり、浄化槽の機能が低下してしまいます。
構造物や重量物に注意
- 浄化槽の上や周りに、点検や清掃の妨げとなる物を置かないで下さい
- 浄化槽の上に重い物を載せると本体に悪影響を与える可能性があります
- 通気口は塞がないようにしましょう。適切な空気の流れが必要です
異常を感じたら
浄化槽に何か異常を感じた場合(異臭や異音など)は、すぐに管理者に連絡してください。早めの対応が大きなトラブルを防ぎます。
まとめ
- 適切な水量の使用を心がけましょう
- 浄化槽に有害な物質を流さないように注意しましょう
- 設備の管理ルールを守りましょう
- 異常を感じたら早めに連絡しましょう
浄化槽は私たちの大切な生活インフラです。正しい使い方を心がけることで、快適な生活環境と自然環境の保全につながります。ご不明な点がありましたら、いつでもご相談ください。