環境にやさしい水処理システム
私たちの家庭から出る排水には、トイレからの排水(し尿)と、台所、お風呂、洗濯などからの生活雑排水があります。これらの排水をどのように処理するかによって、環境への影響が大きく異なります。
排水処理能力の比較
合併処理浄化槽は、家庭から出るすべての排水を処理できる優れたシステムです。一方、単独処理浄化槽では、トイレの排水のみを処理し、その他の生活雑排水は未処理のまま自然に流れ出てしまいます。そのため、単独処理浄化槽を使用している家庭からは、合併処理浄化槽と比べて約8倍もの汚れが河川や海に流れ出ることになります。
環境への配慮
昔ながらのくみ取り式トイレでは、し尿を専用の処理施設で処理していました。しかし、単独処理浄化槽は、この従来のくみ取り式よりも環境への負荷が大きいことがわかっています。これは、生活雑排水が未処理のまま排出されるためです。
下水道と同等の性能
合併処理浄化槽は、適切な維持管理を行うことで、下水道と同じレベルの処理性能を発揮します。処理された水はBOD値5mg/ℓ以下を実現できます。これは、私たちの生活環境と自然環境の両方を守る上で、とても重要な性能です。
まとめ
- 合併処理浄化槽は全ての生活排水を効率的に処理します
- 単独処理浄化槽からは8倍もの汚れが環境に流れ出ます
- 適切な管理により、下水道と同等の処理性能を発揮します
- 処理後の水は、魚が住める水質レベルまできれいになります